激しい死闘の末ついに天国に到達したDIOを倒した承太郎。これはその後
のお話である。 闘い終わったら敵も味方もないとばかりに 代表四人で仲良く酒を酌み交わしていた。 {そして奪い合い2} 老ジョセフ 「そんじゃあ、物語も無事にひと段落したということで かんぱーい。」 ジョナサン 「かんぱーい!!」 天国に到達したDIO、以後天DIO 「おい、ジョナサン、もう出来上がっているのか?」 ジョナサン 「出来上がってるよ?別にいいだろ僕は大人だし。」 老ジョセフ 「ジョースター一族で酒が飲める者はわしらしかおらんし 少し寂しいがまあ、こういうのもいいじゃろ。 因みに承太郎は飲むが、未成年なので却下した。」 ジョナサン 「残念だね、DIO。承太郎がいなくて寂しいだろ?」 天DIO 「?ああ、まあな。仕返しに苛めてやろうと思ったんだがな。」 ジョナサン 「好きな子ほど苛めたい心理ってやつかい?」 天DIO 「・・・さっきから何を言っている?俺を倒した礼を したいという意味でにきまっているだろ?」 ジョナサン 「・・・どうだか・・・。」 天DIO 「おい、ジョナサン、お前変だぞ?」 ジョナサン 「どうせ、僕は彼みたいにやせてないし、彼の方が若いし・・・。」 ディオ 「(ははーん・・・こいつ・・。)まあ男なんてそういうものよ。 だが、俺は違うがな・・・。俺はお前にしか執着してない から、ほかの奴なんてどうでもいい・・・。俺はいつも お前の行く先々に現れてたろう?そして常にお前の名を 口にしていた・・・・。」 ジョナサン 「・・・うっ・・・。」 老ジョセフ (あ・・・わし蚊帳の外になりそう・・・。) 天DIO 「ちょっとまて・・・お前まさかやきもちか?」 ジョナサン 「僕が何を焼いてたって君には関係ないだろ!! 君には承太郎がいればいいんだから!」 天DIO 「おい、どうしてそうなるんだ?落ち着いて訳を言ってみろ。」 ディオ 「おやおや、まだ判らないのか?お前・・・。 いままで登場したシーンで ジョナサンのことで何か触れたことがあったか? 行く先々で承太郎、承太郎と・・・・ 俺にはあの小僧にしか眼中になかったように見えたが?」 老ジョセフ 「・・・そういえばわしら完全に空気じゃったの・・・。」 天DIO 「あのな・・・俺だってお前といろいろしたかったが 話的には健全向けだからそういうことは・・・分かるだろ!? それに前回俺を倒したのはあいつだし、あいつが主人公だし。」 ディオ 「そういうことをいっているんじゃないよなジョナサン? 普通に、久しぶりだな・・我が肉体よ・・とかライバルよ・・ とか、そういうことを言って欲しいんだよな・・・? 可哀想に奴にとってお前は完全にどうでもいい存在だったわけだ。」 ジョナサン 「うわーーーーー!!(号泣)」 老ジョセフ 「あーあ・・・泣かせおった・・・。」 ディオ 「よしよし、だからいっただろ?俺だけを見ていろと。 もうあの男は止めて俺に嫁げ、俺とお前の息子とやらも 一緒に面倒を見てやるから・・・。」 ジョナサン 「ディオーー!」 老ジョセフ 「かなりまずいことになっておるぞ?いいのか?」 天DIO 「いいわけないだろ!しかし俺のせいじゃない! そういう脚本になっていたから仕方ないだろう!? おいじじい!少しフォローしろ!」 老ジョセフ 「うーーーむ・・・すまん。フォローのしようがないの・・。」 天DIO 「ぬぐぐぐ・・・・。」 ディオ 「さて・・・ここにいるとジョナサンが辛そうで 可哀想だ。だが安心しろ、お前の代わりに 俺が慰めてやるからな、というわけで 先に帰るぞ。」 天DIO 「待て!ジョナサン!俺とフリーバトルで組め! そこで共に戦おうではないか!」 ディオ 「残念だがお前の席はない、まあ昔のお前の席はあるが・・。」 ジョナサン 「うわーーーー!!(号泣)」 天DIO 「なんだと!?本当か?じじい。」 老ジョセフ 「まあ確かに見当たらんかったの・・。特別な条件が なければ無理なのか、あるいはネット通信でなくては 無理なのか・・・。ちなみにネット通信ならもう お手上げじゃな・・・。」 天DIO 「くそ!何てことだ・・・・。」 ディオ 「さあ・・行くぞジョナサン・・。(ニヤニヤ)」 ジョナサン 「うん・・・グスっ・・・。」 天DIO 「ジョナサン!・・・俺はいま決心した。俺は昔の俺に戻る! いいか?お前のためにこの素晴らしい力を捨て昔のただの DIOに戻るということだ!それがどういう事かわかるよな!?」 ジョナサン 「え・・・・?」 ディオ 「騙されるなよジョナサン。あの男が今までした 仕打ち(シカト)を思い出せ。」 ジョナサン 「うっ・・・。」 天DIO 「ジョナサン・・・本当は素晴らしい力を得たこの体で お前を悦ばせたかった・・・。だが・・・お前を 諦めるくらいならこんな体なんか・・・・。」 老ジョセフ 「えーー・・・わし出ていこうかの?」 ディオ 「好きにすればいい、ああ、丁度いい。 出るのならこの中に誰も入れるな。」 老ジョセフ 「確かにの。」 ジョセフ退出 ジョナサン 「僕は・・・僕は・・・。」 ディオ 「あの男に騙されるなよ、口のうまい男だ。」 天DIO 「お前が言うな、同じ人物だろうが。」 ディオ 「俺はお前ほど自己主張が激しくない。」 天DIO 「俺はお前の進化した形だ、もともと 自己主張が激しかったからこうなったのだ。 なあ・・ジョナサン・・よく考えろ。 そして俺を選べ・・・テクは俺の方が上だぞ。」 ディオ 「ジョナサン!体を重ねあうことで一番重要なことは 何かわかっているよな?それは愛だ。 俺とアイツとどちらがお前を想っているか判るよな!?」 天DIO 「そうだ、勿論俺の方が想っている。」 ディオ 「抜かせ、散々無視してきたくせに。」 天DIO 「想いの通じ合っている者同士の間では 余計な馴れ合いは必要ないのだ。 見つめあわなくても言葉を交わさなくても通じるものがあるのだ。」 ジョナサン 「た・・・確かに。でも、ぼ・・僕はどうすれば・・・。」 ディオ (まずい・・・ジョナサンがあいつの方に傾き始めた。 流石未来の俺だ、騙しのテクが俺より優っている。 しかし・・・このディオに諦めるという言葉はない!) 天DIO (ふふ・・・もう一歩だな・・さあ、どうする?昔の俺よ。) ジョナサン (・・・・この二人・・・戦う気だ・・・。 闘志でわかる・・・。 僕はこの場にいてはいけないんだ・・・。 きっとどちらか弱い方の味方をしてしまう・・。 外へ出て成り行きを見守ろう・・・。) ジョナサン(こっそり)退出。 天DIO 「だがまて・・・戦いあうのは止めておこう。 どうせ勝つのは俺だからな・・・もっと違う方法で 決めようではないか・・・。」 ディオ 「ふん、怖いのか?まあいい・・・俺も実は いい案を思いついた、ジョナサンに決めて貰うのはどうだ? ふさわしい相手を体の相性で決めるというのは?」 天DIO 「ハッハッハ!望むところよ、ところでジョナ・・・。」 シーン 天DIO 「・・・・・。」 ディオ 「・・・どうする・・景品がいなくなったが やはり戦うしかないか?」 天DIO 「俺の強さを見せつけられないのなら 意味がないではないか・・・。仕方ない・・。 肉弾戦でケリをつけるのもマンネリだ。 珍しくゲームでもして戦おうじゃないか。 勝った方がジョナサンを取る。いいな?」 ディオ 「いいだろう。」 一方外では 老ジョセフ 「じいさま?あの二人はどうしたんじゃ?」 ジョナサン 「今は彼ら二人だけにしてあげてくれ・・・。 それから・・中に誰も入らないようにしなくては。」 老ジョセフ 「う・・うむ、そうじゃな・・・。 じい様は少し疲れたのではないか? あっちで休むとよい・・ここはわしに任せておけ。」 ジョナサン 「ありがとう・・・あっ・・。」 承太郎 「?」 ジョナサン 「・・!ご・・ごめん!承太郎!!」 承太郎 「え・・・?おい!」 老ジョセフ 「・・・・・・。」 承太郎 「ご先祖さんどうしたんだ?俺の顔を見るや否や 向こうへ駆け出して行っちまった・・。俺なにか 悪いことをしたか・・?」 老ジョセフ 「いや、お前は悪くはないじゃろう、だがお前のせいだが。」 承太郎 「・・・それは結局俺が悪いということなのか? 説明しろ、じじい。身に覚えがないことで 悪く思われるのはあんまし愉快じゃねぇ。」 老ジョセフ 「説明しても愉快じゃないのは変わらんぞ?」 承太郎 「・・・どういう意味だよ、ますます気になるだろうが。 ・・・その中に答えがあるんだな?はいるぜ・・。」 老ジョセフ 「こりゃ!承太郎!お前が入ったらまた話がこじれ・・。」 承太郎 「・・・・・・。」 老ジョセフ 「・・・どうしたんじゃ?やたら静かじゃが・・・。」 承太郎 「金髪悪党コンビがポーカーしてたぜ・・。」 老ジョセフ 「えっ?ポーカー?・・それでお前は?」 承太郎 「よほど夢中なのか俺なんか眼中になかったらしく どっちも声をかけてこなかったぜ。」 老ジョセフ 「無視されたのか、良かったのー。爺様にぜひ教えてやれ。 少し安心するじゃろう・・・。」 承太郎 「オメーらマジで意味わかんねーぞ・・・。 ま・・せっかくだからダービーでも呼んでやるか・・。」 はたして承太郎のおせっかいでダービーが部屋に駆け付けたが 別に承太郎と勝負ができるわけでもなく、よりによって おっかない二人を相手に真剣に審判をしなくてはならなく なり、寿命を十年縮めたのは言うまでもない。 終 |