いよいよだ、いよいよ最終決戦の時がやってきた。 二人の戦士たちが互いに己の力と技をぶつけ合う 生きるか死ぬかの戦いが今始まるのだ。 そして、その戦いを促すように一陣の風が 砂を舞い上げ二人を包み込んだ。 (・・・どうする?最初に打ち込むべきか?) 砂ぼこりで視界がぼやける中、承太郎は全神経を研ぎ澄ます。 相手のシルエットはまだ微動だにしない。 向こうも様子をうかがっているのだろう、攻撃に出るか否か。 (ちっ・・・全身に降り注ぐ砂埃がいやにリアルに 感じやがる・・・って、まてよ・・・おい!) 視界の悪い中、慌てて目を凝らして自分の姿を凝視する。 砂ぼこりの中で目に映るのは肌色のみ。 足元も下半身も上半身も全て。 (なんだと!!) 突然の事に驚いているうちに風がやみ、砂埃が過ぎ去っていく。 慌てて顔を上げるとさらに衝撃の事実が目の前に映し出された。 【第三次全裸対戦】 「・・・・・・・・。」 「なにっ!?」 クリアになった視界に映ったものは白い肌。 上から下まで、一糸たぐわぬ鍛えあげられた体が 承太郎を見つめていた。 「・・・お前も全裸なのか。」 その口ぶりからするとDIOも被害者であるようだが いったい何故こうなってしまったのだろう。 しきりにあたりを見渡すが自分の服どころか 布切れ一つさえ見当たらない。 「・・どうした?何をそんなに慌てている?」 目の前の男が不思議そうに首をかしげる。 確かにそんな状況でないのは判る。 生きるか死ぬかの戦いに恥ずかしいなどといっていられない。 しかし逆に目の前の男はなぜそんなに落ち着いていられるのか。 確かに今は自分らの周りに人はいない。 しかし騒ぎを聞きつけた人が寄ってきたらどうなるだろう。 すっぱだかの男達が戦いあっていたら、人は無視して その場を過ぎ去ってくれるだろうか。 いやそれは多分無理だろう、男の裸に関心があるなしに関わらず 遠巻きに見物するだろう、そして運が悪ければその中の 誰かが映像や記事にしてこの世に残すだろう。 「く・・・。」 クールで百戦錬磨が売りの承太郎であるが、 このようなハプニングに冷静に対応できるほど おおらかな心は持っていない。 敵に背中を見せることを嫌う承太郎もこの時ばかりは 穴でもあったら逃げ込みたい心境に駆られていた。 「どうした?かかってこぬのか?」 困惑したまま動けない承太郎にDIOがずいと詰め寄る。 思わず「待て!」と叫びだしたくなる口を噤む。 「待て!」などというセリフは敗色の濃くなった 悪党どもの時間稼ぎのセリフだ。 フラグもたつしあまり言いたくない。 しかしだからといって、「来い」ともいえない。 あまり格好は良くはないが少しづつ後退しながら 隙を伺うしかない。 「どうした?そんなに動揺して・・・。」 「・・・俺は一応人間としての羞恥心ってもんがあるんだよ。 もっともてめーはそんなモンないみたいだがな・・。 吸血鬼だからか?それとも、もともと露出狂なのかよ。」 「フン、下らん、裸だからなんだというのだ? 俺は別に自分の体を恥じてはいない。 周りの人間がそれを見てどう思おうがそんなの関係ない。 この状況下で羞恥などと下らないことに拘っている 人間とやらの方がどうかと思うが?」 「・・・人じゃなきゃ、話が分からねーのは当然か・・。」 目の前の不敵に笑う男に挑発など通用しない。 強さからくる余裕なのか、大人の男としての余裕なのか。 とにかくこれ以上の時間稼ぎは無意味なようだ。 その時DIOが一瞬自分から目を離した瞬間を 承太郎は見逃さなかった。 「打ちのめせ!スタープラ・・・!」 拳を相手に向かって打ち込もうとした瞬間 いつもの感覚が体を支配しないのに気づく。 出てこないのだ自分のスタンドが。 慌てて自分の両手を見比べる、いったいどうしたというのだろう。 「なんだ、貴様も使えないのか・・・。」 「・・・て・・てめーもだと・・?」 「スタンドが使えるのなら、とっくにザ・ワールドを使っている。 貴様だってそう思っているはずだ。」 「・・・・・・。」 DIOのあまりにも的確な指摘に承太郎は思わず閉口する。 「使えんものは仕方ないだろう?パワーと技で 競い合うしかあるまい?・・・ところで承太郎。 貴様は足は速い方か?」 「さあな・・・すくなくとも遅い方じゃねえと思うぜ?」 いきなり唐突な質問をしてくるDIOを疑問に思いながらも 承太郎は律義に答える。 この男は一体何を言いたいのだろう。 「・・俺とどっちが早いかな?」 「・・・・あ?何だと?」 「手加減はして欲しくないか?」 「・・・言っている意味が分からねーな。 だが今の答えはノーだ、外道に情けなどかけて貰いたくねえ。」 「よく言った・・・。それでこそジョースターの血筋よ。」 承太郎を見つめながら目の前の男が含み笑いをする。 強がりは言ったものの、本当に勝てる見込みなどあるのだろうか。 先祖のジョナサンも、祖父のジョセフの若いころも スタンドなどなかったが、それでも「波紋」という 不思議な力を使って戦っていた。 しかし、今の承太郎は少しばかり喧嘩に自信のある まわりよりも背が高いだけのただの高校生。 おまけに仲間は今いない、年老いた祖父はいるが 大けがを負い、とてもではないが戦える状態ではない。 味方に出来るものは太陽の光などの自然現象だけだ。 それですら運が味方しなければ何の役にも立たないだろう。 すなわち今の承太郎に出来るのは時間を稼いで 運とチャンスが回ってくるのを待つしかないのだ。 (・・・逃げるしか・・・ねえか・・・。) チッ、と軽く舌打ちをすると逃げるための足摺りを始める。 しかしその行動が仇となり思わぬ攻撃を食らってしまう。 (く・・!?) 自分の右肩から左側の鼠蹊部にかけて刻まれる赤い線。 切られた傷は浅いが、じわじわとそこから赤い血が滲んでいく。 (やろ・・・!) 「わざと浅く切ってやったぞ、血が勿体ないからな。 ジョースター一族の血は貴重だ・・・、体が悦ぶ。 若いお前の血はさぞかし良い糧となってくれるだろうしな。 さあ、早く走ったらどうだ?」 どうやらDIO流のスタートの合図らしい。 手の一振りで真空派をつくり承太郎に攻撃したようだ。 人を舐めきったその攻撃に、承太郎は怒りで 頭に血が上るが、こういう時こそ冷静になるべきだ。 敵に背を向けたくはないが、出来るだけ距離を取らなければならない。 そう思い背中を向けた次の瞬間。 「く・・・!!」 今度は先程と同じように背中に同じような痛みを覚える。 左の腰を触ると、その手には血が滲んでいた。 きっと前の方と同じ傷が作られたのだろう。 「今から長時間、走ることになるだろうお前に「たすき」 のプレゼントだ。日本のマラソンとかいうものには必要 不可欠なのだろう?」 「知ったかぶり乙だな・・・。ありゃ駅伝の様なリレー方式 の場合のみに使うんだ。」 「それは失礼、お前にはもう渡す相手がいなかったな。」 「・・・・!」 わざと神経を逆なでするようなDIOの売り言葉に対し、 思わず買い言葉で反撃しようと開こうとする口を固く噤む。 敵の煽りに乗ってはいけない、今自分はとても非力なのだ。 ギリ・・と歯ぎしりをすると、全速力でDIOから距離を取るべく 出来るだけ遠くへ駆け抜けていく。 「さて・・・逃げるウサギを全力で追いかける獅子の 気分でも味わってみるか・・・。」 そして、わざとハンデをつけてやるようにDIOは 承太郎がある程度、離れた所に移動したのを見計らって 猛ダッシュで追いかける。 通常の人間の何百倍も強い筋肉を持つDIOの足はさすがに速く あっという間に承太郎との距離を縮めてしまう。 「ほらほら、どうした?もっと脱兎の如き早さを見せてみろ! 獅子がお前の体に食らいつくのは時間の問題だぞ!」 「・・ほざきやがれ・・!それに獅子だと・・? 笑わせるんじゃねえ・・、 今のテメーはネズミをいたぶるタダの猫だぜ!」 「フン、どちらでも構わんさ!相変わらず減らず口が 多いのはジョースター一族の血統らしいな!」 売り言葉に買い言葉の挑発をしながらDIOと承太郎の 追いかけっこは続く。 承太郎もただ逃げるだけではDIOに捕まってしまうので、 辺りに散らばる障害物を利用しながら器用に避けていく。 だがDIOには障害物などにぶつかったところで何のダメージも ないので次々に邪魔な障害を破壊していく。 対照的に脆い人間の体の承太郎はあちこちに傷を増やしていく。 そしてDIOに気を取られた瞬間、躓いて勢いよく転んでしまった。 「ぐうっ!!」 「もう止めておけ、時間の無駄だ。」 激しく息を切らす承太郎に対し、DIOは全く息を切らしていない。 承太郎はあちこちに傷を作っているが、DIOの体は全くの無傷。 それでも睨み続ける承太郎に不思議にも手を出さず、 DIOは何かを考え込んでいるようだった。 そして突然ククッと笑い声を漏らした。 ますます意味が分からないといった感じの承太郎が 口火をきる前にDIOがなにを思ったか自分の昔話を語りだした。 p 「・・・思い出したんだよ、確か昔同じような事があったことを。 そう、お前の先祖のジョナサンという男と戦っている時だ。 なんと不思議なこともあるものかいきなり 二人とも全裸になったんだ。 密室での戦いだったんだが、かなりジョナサンの方が不利に なってな・・・、それで最後はどうなったと思う? 心配するな・・・殺したわけではない。」 「聞きたくねーな・・・。」 「そうか、ならお前の体で体験してもらおう。 ふふ・・懐かしいな・・・。 今でも覚えている、あの強い者を力でねじ伏せ支配し、 全身でその悦びを感じたあの日の事を・・・。」 語りながら悦に浸っているDIOだったが 突然その鋭い眼光を承太郎に向ける。 まさにそれは獲物を狙おうとする野獣の眼光だ。 寒気と悪寒が電撃のように承太郎の体を走り抜ける。 「お前は言ったな?手加減はしてほしくないと。 誤解しているようだが、戦いの力加減ではない。」 ずいと更にDIOが近寄る、承太郎は思わずあと退る。 「足は速いかと聞いたな?あれは無論逃げ足の事だ。」 二歩三歩と承太郎との距離をさらに縮める。 ちなみにDIOの言い回しに承太郎はこれから 自分の身に降りかかるであろう災難にうすうす気づき始める。 一つは捕まえて、普通に肉体に苦痛を与え苦しめること。 早い話蹴る殴るの暴行だ、だがそれだけならいつでも 覚悟はしているので何ら恐怖はない、腕の一本、足の一本 失うことに何のためらいもない。 だが問題はもう一つの可能性、肉体よりも精神的に苦痛を 与えられるであろう「行為」。 まさかそれなのではという思いが頭をよぎり、慌てて 自分のくだらない考えを打ち消す。 「・・・お前の考えていることを当ててやろうか? そしてそれを否定してやろう・・・。 俺はお前を捕まえて肉体的に痛めつけると思っているんだろう? 答えはノーだ。どうだ?ホッとしたか?」 「な!?」 「そして、もう一つお前が頭に浮かべている事を当ててやろう。 まさかあの男は自分を強姦して辱めるのではないのかと・・。 いや違う、俺は女とは似ても似つかない、ガタイのいい男だ。 天地がひっくり返ってもそんなことありえない・・・と そう思っている・・・違うか?」 頼んでもいないのに次々と自分の考えを言い当てるDIOに らしくもなく焦りと苛立ちを感じ始める承太郎。 彼のくだらない挑発に乗ってはますます不利になるのは判っている。 ただでさえ今の状態はかなり不利なのだ。 今の承太郎にとってできるのは一つだけ、「逃げる」という行動だ。 悔しいが冷静に考えてもスタンドも使えない人間が 恐ろしい力を持つ吸血鬼に立ち向かえるはずがないというのは 既に先ほどの追いかけっこで思い知らされた。 今の承太郎はDIOにとったら赤子も同然だ。 いや、赤子ですらないかもしれない、勿論DIOも そう思っているはずだ、とるに足らない存在だと。 「いつまでも答えを見いだせないお前に大ヒントだ。 ジョナサンという男はお前よりも少しガタイがよかった。 だがそんな男を辱める事に俺は何の抵抗もなかったぞ・・? むしろ楽しくて楽しくて興奮さえ覚えた・・。 さあ、これだけ言えば俺の言いたいことが分かるよな? そしてお前がこれから受ける「屈辱」もな・・・。」 もはや狂気にしか見えない笑みを浮かべながらDIOが近づく。 絶望的な気分の中、死ぬ間際に見る走馬燈ではないが 承太郎の頭にふと、祖父であるジョセフの顔が思い浮かぶ。 普段はいい加減な言動をする爺さんだが、教えることは 全て的を射たものだった。 無謀と勇気は違う、「逃げる事も大事」口の達者な爺さんが よく言っていたことだ。 (じじい・・・そうか!!) 「・・・ガキが・・・大人ぶりやがって・・・。 貴様が本当に大人かどうかその体に聞いてやる。 どこまでクールでいられるか・・・見ものだな。」 DIOが自分ともう少しという所まで近づき、手をのばす。 その瞬間承太郎はしゃがみ、地面に落ちている砂を鷲掴み DIOに向かって投げつける。 「!!ふ・・・ふははは!いいぞ!その弱者特有の足掻きが 最高に面白いじゃあないか!もっとあがけ!俺の腕の 外でも中でもな!」 (ほざいてやがれ!いた・・・あの頭部はまちがいなく 爺のもんだ!) 逃げながら承太郎は壁の陰に隠れているジョセフを探し当てる。 DIOといえば余裕なのか焦って承太郎を追いかけることもせず ゆっくりと彼ににじり寄っていく。 承太郎は素早く壁の中に回り込むと倒れている ジョセフに話しかける。 「・・・じじい!すまねえ・・・寒いだろうが ちょっと服を借り・・・・。」 そして倒れているジョセフを改めて見て唖然とする。 「・・・もう寒いのじゃが・・・それは・・・。」 「じ・・・じじい!!服はどうしたんだ!」 「わしが・・・聞きたい・・・わい。」 そう、そこに倒れているジョセフの体も 承太郎たちと同じく何も身に着けていなかったのだ。 あまりの衝撃的事実についに両膝を地面につく承太郎。 初めて彼の口から弱音がこぼれ出る。 「マジかよ・・・一縷の望みが・・・。」 「不甲斐なくて・・・すまん。 今のわしのワンポイントアドバイス・・にげろ・・そんだけ。」 「言われなくても今実行してる所だぜ!くっ・・ 野郎がすぐそこまで来てるってゆうのに・・・。」 「え?奴が?恥ずかしい・・わしうつ伏せになろ・・・。」 そういいながら、よいしょと寝返りを打つジョセフ。 これが普段なら承太郎も別に変に思わない。 しかし今のジョセフはいつお迎えが来ても おかしくないくらい重体なのだ。 暫くあっけにとられていた承太郎だったが そんなちゃっかりした祖父を見て、怒りをあらわに声をあげる。 「なんでだ!!てゆーか死にそうになりながら その気力は何だ!本当に死にそうなのか! また担いでるんじゃないだろうな!!」 ジョセフは「騙しの達人」と言われているほどの老人だ。 承太郎たちも今まで何度騙されてきたかわからない。 確かに今彼は深手を負っているが動けないほどなのか どうなのかが本当に怪しくなってきた。 うつ伏せになりながらジョセフがぼそぼそと昔話をし始める。 「以前わしもいきなり戦闘中に全裸になったことがあってな、 しかも死に際で勃起してしまったというこっぱずかしい 過去を持っておるのじゃよ・・・、判ってくれ孫よ。 あんな思いは二度とごめんじゃ。」 「どうなっているんだ!ジョースター一族は! (しかし・・このままじゃ爺の身も危なくなるな・・・。 いや命的な意味で・・。せめて爺だけでも安全な所へ・・。 そうだ、どこかの家で預かって貰って・・・ついでに 服を借りれたら借りる・・。これしかねーな・・。 なあに・・・爺の体を担いだついでに その体で局部とかを隠せば大丈夫だろう、爺にゃ悪いが・・・。) おい、じじい・・・悪く思うなよ。 俺はてめーを担いで鎧がわりにして移動する・・・。 だが鎧と言っても裸を隠す意味での鎧だ。 だから約束するぜ・・・これ以上の攻撃を てめーには当てないことだけはな・・・。」 承太郎はそういうとジョセフの両肩をつかみ担ぎあげようとする。 しかしなぜか思うように持ち上がらない。 ジョセフは老人とはいえなかなかいいガタイをしているが 若く強い承太郎にとって、彼ひとり担ぐぐらい何ともないはずだ。 だがあまりにもびくともしないので承太郎が不審に思い、 ジョセフの状態を再確認する。 すると動かないのは当たり前で、彼の指が地面に深くめり込んでいた。 早い話、彼は担がれることを拒否しているのだ。 「ぬぐぐぐぐ・・・。」 「本当に死にそうなのか!?くそ爺!!」 「年よりはいたわれ、可哀想に。」 「そうじゃ、そうじゃ。」 いつの間に来たのか壁の上から覗いていたDIOが ジョセフに同情する。 ジョセフもその声にナチュラルに便乗する。 途端に頭に怒りと悲しみと呆れが入り交じり 承太郎は思わず心から叫ぶ。 「じーじーいーーーーーー!!!」 (ふっ・・・懐かしいのう・・・わしも若いころ 友を思って叫んだものじゃ・・・・。 やはり血じゃわい・・・叫び方までそっくりじゃ。 なあ・・・友よ・・・。) 「気が済んだか?じゃあ犯ろうか・・・・?」 暫くそんな祖父と孫のやり取りを眺めていた DIOだったが、飽きたのか我慢ができなくなったのか 自分らを隔てるがれきを遠方に投げ捨て承太郎に迫る。 「済まねえ!全然済まねえ!おい・・・!あれ 人じゃねーか・・・・?(チラ←※時間稼ぎ)」 「嘘乙。気配など感じんぞ、下らない時間稼ぎは 止めるんだな・・・最も俺は誰が見てようが 何も気にせんがな・・・・。さあ・・潔く ケツを差し出すもよし、俺に無理やり両足を 開かれねじり込まれるのもよし。 お前に選ばせてやろう、俺は優しいだろ?」 「くそっ!!殺せ!!生き恥をさらすなら 死んだ方がましだ!!」 「嘘乙そのA。その後ろ手に隠し持っている がれきのかけらは何だ・・? ほーら・・・お前の冷静さがだんだん失われていくぞ。 でも・・・気にするな、所詮貴様はガキなのだから・・。」 孫と敵との言い合いを聞きながらジョセフは気が遠くなるのを 感じ、いつしか気を失うが、再び目覚めた時に 承太郎にこっぴどく叱られ、恨まれたのはいうまでもない。 終 |