Dの森
エピソード1 Dの森 この森には人食い悪魔が出るという。 その悪魔は森から決して出ることはなく、 やってきた女の人を狙って食べる。 悪魔は女の人を魅了して誘って食べるのだという。 だけど誰も食べている所を見た人はいない。 でもきっと食べられたんだと皆は言う。 だって、この森に入った女の人は誰も戻ってこないから。 大人の男の人たちが悪魔狩りに出かける。 でも誰も悪魔に会った事はない。 結局何も見つからず、皆肩を落として帰ってきた。 だからといって「事件」はちっともなくならない。 仕方がないから今この森には女の人は入らない。 いや、女の人は入れない。 だって悪魔は会いに行かなければやってこない。 だったら会いに行かなければいいだけだから。 そんな噂が立ってから一年が過ぎた。 あの事件が再び起こることはなかった。 でも相変わらず女の人は入れない。 まだ悪魔がいるかもしれないから。 大人は僕たちに言い聞かせる。 決して女の子を連れて入っちゃ駄目だと。 僕はそんなことは絶対しないから大丈夫なのに。 でも僕達の仲間にも意地悪な奴がいる。 今日も嫌がる女の子を無理やり連れて行こうとしたので 僕が彼女の身代わりに行ってあげる事にした。 僕は人食い悪魔なんか怖くない。 森には一人で行ける。 けど頼みもしないのに悪い奴らがついてくる。 「途中で逃げるかもしれないからな。」 そいつらの言い分はこうだ。 不愉快だ、僕はお前達とは違う。 でももっと不愉快なのは女の子の格好をさせられている事だ。 そりゃあ確かに男じゃ何も危なくないから、入っても意味がない。 だからって、スカートまで着せなくたっていいじゃないか。 そんな不満を頭一杯にしながら森の入り口へとたどり着く。 そして中に入るのは何故か僕だけ。 皆は、男が入っても意味がないとか 男を見たら逃げるかもしれないなんて 強がりを言ってたけど、どうせ怖いからなんだろう。 いいさ、怖がりを連れて行っても邪魔になるだけだ。 僕は奴らを見返すべく意気揚々と森の中へ入っていった。 森の中は真昼だというのに薄暗い。 そして凄く肌寒い。 時折聞こえる虫の声や鳥の声に思わず驚いてしまう。 だめだ、だめだ、こんなことで驚いているようじゃ。 そして僕は何も会わないまま森の奥深くで一軒の小屋を見つける。 まさかあそこが悪魔の住処じゃないのか? 僕は息を呑むと、慎重にその小屋へと近づいていった。 その小屋の周りには昼だというのに松明に灯がともっている。 間違いない、誰か住んでいる。 なるべく足音を立てないように、小屋へと近づく。 爪先立ちでそーっと窓から中を覗こうとしたその時・・。 「何をしているんだい?お嬢さん。」 「うわっ!!」 いきなり背後から男の人の声がして、その拍子に慌てて バランスを崩して倒れてしまう。 でもその男の人に支えられたので、 転んで怪我をするような事はなかった。 僕はとりあえず男の人が悪い人じゃないと判ったので 家を覗いた事を素直に謝り、こんな格好をしている訳や 何故ここにきたのかを詳しく話した。 「・・・そうか・・女の人が行方不明に・・。」 「うん。だから女の人は入っていかないんだって。悪魔がいるから。」 目の前の男の人・・・若くて金髪のお兄さんは 自分の名を「ディオ」と名乗った。 とても容姿端麗な姿をしていて、町とかで見たら 絶対忘れないような人なのに何故か見たことがない。 それもそのはずで、このお兄さんはずっとここで暮らして 外に出たことがないというのだ。 僕がどうしてか尋ねると、この瞳のせいだって言って 僕に赤い瞳を近づけた。 「この瞳を見ると皆怖がるんだ。悪魔だ、化け物だって。 だから外に出ないんだ。人を怖がらせたくないし 俺も嫌な思いをしたくないからね。」 お兄さんはそう言って寂しそうに笑ったけど 僕は不気味と思うどころかまるでルビーのようで綺麗だなと思った。 でも「悪魔」で思い出す、女の人は悪魔に食われたと皆は言う。 もしやこのお兄さんが「悪魔」と勘違いされているのでは? だとしたら大変だ、何とか誤解を解いてあげたい。 「あの・・僕と一緒に町に出てみない?このままだと お兄さんが悪魔と勘違いされてしまうよ? 僕が一緒になって誤解を解いてあげるから。」 「俺を助けようとしてくれるのかい?なら俺は 君と友達になりたいな。ここは誰も来なくてね いつも寂しい思いをしているんだ。」 「うーーーん、友達か・・・。」 「嫌なのかい?」 「そう言うわけじゃないけど年上のお友達って 作った事ないから、どう接すればいいのか・・。」 今僕は、お兄さんに対してタメ口を聞いてしまっているけど 多分年の差は七〜八才位あるだろう。 今更だけど失礼じゃないだろうか、周りの友達と 一緒の扱いをしてしまうのは。 僕がお兄さんに理由を話すと、別に気にしなくて良い 気を使われた方が困るといってくれた。 それなら僕は断る理由は何一つない、 約束の握手をお兄さんと交わす。 これで僕達は友達だ。 その後お兄さんは僕に美味しい食べ物を食べさせてくれたり 綺麗な泉や美しい花畑などを見せてくれた。 途中待っている連中の事が気になったけど、 どうせもう帰っているだろう。 そもそもずっと待っていてくれるような連中ではない。 それよりお兄さんと遊んでいる方がなんか楽しい。 僕にはお母さんがいないから、欲しくても兄弟はもう望めない。 だから本当のお兄さんが出来たようでなんか嬉しい。 でも時間というものは無情にも過ぎていくもので、 空は気づけば既に茜色になっていた。 僕はまだもっと遊びたいけど、父さん達が許してくれない。 お兄さんにそのことを伝えると、お兄さんは微笑んで 僕を入り口まで送ってくれた。 そして最後に一言僕に向かってこう言った。 「俺の事を周りに言ってはいけないよ?約束だ。 もし破ったら・・・悲しいけれど・・君を この森に閉じ込めなくてはならない。」 「い・・言わないよ。でもどうして?」 いきなり恐ろしい事を言ってくるお兄さんに 僕はぎょっとして目を見開く。 お兄さんが言うには、自分が悪魔だと周りが勘違いしている限り 詳しい所在を知られたくないのだという。 それに僕と付き合っていることを知られると、お兄さんや この森の動物達も被害が及ぶし、 僕も仲間はずれになってしまうというのだ。 そんなことないよと言いたいけど、残念ながら否定は出来ない。 お兄さんの言う事は確かに一理ある。 僕は誓いの指切りをすると、森の入り口で お兄さんと別れた。 そして辺りには「仲間」は案の定いなかった。 ただ帰ったのならかまわないが、僕が帰って来ないからと 他の大人たちに言って回られると困る。 僕は早足で自分の館へと戻っていった。 幸い館はいつもと同じムードで 出迎えてくれたので僕は胸を撫で下ろした。 翌日僕はお昼は外で食べるからとお弁当をつくって貰って 「お兄さんの森」へ内緒に遊びに行った。 エピソード2 ようこそ くもの巣へ 先日来た獲物がまたここに遊びにやってきた。 こともあろうにランチを持ってきて俺にくわないかと言って来た。 いいだろう、一緒に食ってやろう。 だが俺が本当に食いたいのはお前だがな。 久しぶりに来た珍しい獲物。 最初は女でも来たのかと思ったんだが、 女装していた小僧だったときは正直驚いた。 小僧が言うには、悪魔をおびき寄せる罠だそうだが 全く気が緩んでいたら爆笑するところだったぞ。 だが確かに、女を食っていた犯人は俺だ。 なぜなら俺は吸血鬼であり、人食いでもあるからだ。 女は勝手に俺に惹かれ、俺が飽きたから食ってやった。 俺は別に女だけ選んで食べると言うわけではなく、 遊んだついでに食べているだけだ。 女はお喋りだ、いつ口外するか判らんしな、食うのが一番いい。 こいつの話からすると、悪魔は森から出ないと 言う事らしいがそれは違うな。 俺はたまに外出する、人間を食うために。 面倒くさいからこの付近の人間を狙わないようにはしてるがな。 まあ、勝手に思い込んでくれているのは有難いが。 女の事はとりあえずしらばっくれよう、 それより折角面白い玩具がやってきたのだから これで遊ばない手はないだろう。 取りあえず俺は小僧に悲しい身の上話をでっちあげて 聞かせてみることにする。 思った通りだ、小僧はころっと騙され俺に同情をし始めた。 そして二人で「お友達」になる約束をした。 さて・・・第一ステップ完了だな。 そして肝心なのは第二ステップなのだが・・・・。 小僧といえば今俺の隣に座ってランチを食べている。 半分は俺におすそ分けをしてくれた。 食べてるものからすると、この小僧はいいとこの坊ちゃんのようだ。 名前はジョナサン、ジョジョと呼ばれているらしい。 「ご馳走様。美味しかった!ディオはそれ口にあった?」 「こんな美味しいものが口に合わないはずがないよ。 ジョジョは毎日こんなものが食べれて幸せものだなあ。」 言いながら俺は最後のサンドイッチを口の中に頬張る。 確かに味は悪くない、そこ等辺の下町の粗末な食い物より よっぽど上質だ。 俺は建前はこんなぼろ小屋に住んでいるが、本当の住処は別にある。 山の中に隠れた城、洞窟から出ないとそこにはいけない所にある。 人間にばれると厄介なのでこんなこそこそした暮らしをしているが いずれは表に出て、人を全て支配する予定だ。 なにせ俺には力がある、永遠に生きれる時間がある。 だから焦る事はない、じっくりと事を進めていくまでだ。 「ディオはこの後どこに連れて行ってくれるんだい?」 ジョジョがいきなり目を輝かせながら俺に尋ねてくる。 確かに「食事の後連れて行きたいところがある」と言ったのは 俺のほうだが、食休みもせずとは随分せっかちな奴だ。 まあ俺にとっても、次に行く場所は大事なポイントでもあるからな。 俺は微笑むとジョジョの手を引いてとっておきの場所へ案内する。 そこはたわわに実る果物の木や花の蜜がある場所だ。 ジョジョはそれを見ると「わぁ」と感嘆の声を上げ そこ等辺の果物を取ろうと手を伸ばす。 「ジョジョ?確かにここら辺のものは食べられるけど 一応俺に聞くんだよ?それと取りすぎには注意だ。」 「うん!大丈夫!「平等の掟」は守るから!」 そう言ってジョジョはかごの中につめる果物を選んでいく。 ところでいまジョジョが言った「平等の掟」とは 昨日俺がジョジョに教えたこの森の掟だ。 この森の世話になるものは、欲張ってはならない。 食べ物やその他諸々の恵みを独り占めしてはならない。 皆平等に分け与えられるべきなのだと。 だがそんな掟は最初からない。 俺が勝手にでっち上げた、俺のためのストーリーを 進行するためになくてはならないものだ。 そしてそのきっかけを作るのがこの果物狩りなのだ。 ここの果物は確かに皆口に出来る。 だが口に出来るが無害ではないものが多い。 それこそ痛い思いをする果物はないが、 幻惑や妄想、淫剤の役目をするものもある。 そしてそれらは皆珍しい果物ばかりなので、 きっとジョジョはそれを口に含まずにはいられないだろう。 「おいしい!」 案の定声が飛んでくる、どうやら俺の断りもなく口にしたようだ。 俺は聞こえないフリをしてわざとそのまま放置する。 さあ、これで俺のせいには出来なくなったな。 若い体に毒は回りやすいものだ。 早く症状が現れろ、そうしたら第二ステップは完了だ。 数時間後、ジョジョは籠に果物をある程度つめて 俺の傍に駆け寄ってくる。 ジョジョの口から果物の匂いがして俺は内心ほくそ笑む。 どうやら、俺の望み通りのものを口にしたようだ。 ジョジョは食べてないとしらばっくれていたがそんなことは どうでもいい、逆に食べてくれないと困る。 おれはわざと気づかないフリをして小屋へと戻っていった。 そして歩いている途中、ジョジョの膝ががくりと折れる。 「どうしたんだ・・・?まさか俺に聞かないで 何か食べたんじゃないだろうな?」 「た・・・食べてない!・・ち・・ちょっと 疲れが出ただけ・・・・。」 「顔が赤いよ・・・・?正直に言って・・。」 「ご・・ゴメン・・ちょっと食べた・・・。」 「もう・・・ゆうことを聞かないからだぞ?」 俺は優しく叱りながら歩けなくなったジョジョをおぶる。 ジョジョはそれだけの刺激でもビクンと体を震わせる。 結構結構、良く効いてるじゃないか。 俺はジョジョをベットに寝かせると服を脱がせる。 突然の事にジョジョは身じろぐが治療のためと 言い聞かせじっとさせる。 体全体は少し赤みを帯びていて、幼い局部は 硬くそり立っていた。 もう既に先からは精がにじみ出て少し触れば 飛び出しそうだ。 「見ないで・・見ないで・・・。」 ジョジョが顔を隠して涙声で訴える。 こんな恥ずかしい姿、確かに同性でも見られたくない。 「大丈夫、俺だって男だ、こうなるのはよく判る。」 「・・・ほ、ほんと?」 俺が安心させるとジョジョは それを信じたのか肩の力を抜き始める。 安心しろ、最初から怖がらせたり不安に させたりすることはしない。 遊ぶのは慣れてからでないと、最初から嫌がらせては 後々面倒だからな。 「ジョジョ、今からすることは君への嫌がらせではない。 何があっても抗わないで欲しい。君にとってはこれから 耐え難い羞恥にさらされことになるがこれも君のためだ。 約束してくれるかい?」 「う・・・うん。」 俺が真剣な眼差しで言うとジョジョは 少し自信なさげに頷く。 さあ、ジョジョの意志が曲がらないうちに「洗脳」を はじめようか、いや・・・味見になるかな? 俺はまず手始めにふくっとした胸を撫でる。 途端にジョジョの体が跳ね、その瞬間吐精した。 「うっ・・・。」 ジョジョはそのショックで半泣き状態になっている。 他人にイかされるなんて始めてだろう、さぞかしショックだろうな。 「大丈夫、判っているから、我慢しないで何度でも出すんだ。」 俺の優しい言葉に、ジョジョは頷きも返事もせず ただ必死に顔を覆い隠している。 まあ確かに返事はしずらいだろうな。 幼い局部は吐精したにも関わらずまた勃ち上がり始める。 次に俺は色のくすんでいない綺麗な胸の飾りに 下を這わせ、執拗に舌でなぶる。 その度にジョジョの体はまるで魚のようにビクビクとはね 何度も吐精を繰り返す。 どうやらこの感度は淫剤のせいだけではないようだ。 感じやすい体は元からのようだな、これは後々楽しみだ。 時々喘ぎながらも必死に堪え、快感から逃れるように 俺の背中に爪を立てる。 俺の腹の下では、まだ足りないとばかりに 小さな欲望が刺激を求める。 俺はジョジョの腕を振りほどくと、 下半身に顔をうずめる。 「だっ・・・!!」 「いいから、我慢して。」 子供でもこれから何をするか気づいたようだ。 慌てて俺の頭を抑え必死で抵抗する。 しかし子供の力がいかにあろうと大人の力に敵うはずもない。 「ああああああっ!」 局部を口に含んだ瞬間、すぐ放たれる精のしぶき。 そのままかまわず舌を上下に動かすとそのつど 口から押さえきれない悲鳴が耳に届く。 やっとのこで口から解放してやると ジョジョが顔を覆ったままシクシクと泣き出した。 本人は俺の口の中で粗相してしまった事が 余程ショックだったのだろう。 確かに何度飲み干したか判らない、このツケは高くつくぞ。 「大丈夫だよ、俺は気にしてないから、でもまだ治まらないな。 仕方ない・・・ジョジョ、これからやることはちょっと ショックかもしれないけど我慢してね、 これしか後は手段がないんだ。」 「えっ・・?」 俺はそのままジョジョをうつ伏せにすると、 股に滴り落ちた精液を拭い取り尻の窄みに塗りたくる。 瞬間驚いてジョジョは振り返るが、俺はかまわず 一気に自分の欲望を奥深くまで埋め込んだ。 「やぁああああああ!!!」 さっきよりも大きな悲鳴が耳をつんざく。 痛みとひどいショックが体を苛んでいるのだろう。 ああ、いい叫び声だ、きつい締め付けもたまらなく 興奮する。 「ゴメン・・我慢してね。」 わびる気持ちなど全くない謝罪をしながら腰を揺らす。 萎みかけた小さい性器もやがて硬さと大きさを取り戻す。 やがて悲痛な叫びは、歓喜を含んだ喘ぎ声に変わる。 否定の言葉などもはや飾りでしかない。 そしてジョジョは今日何度目になるか判らない 吐精をし、俺も奥深くに自分の欲望を解き放つ。 その途端ジョジョはビクビクと痙攣し、そのままぐったりと 俺にその体を預けた。 俺はぐったりしたジョジョは泉まで 連れて行き、精と汗で汚れた体を綺麗に洗う。 キスマークまではつけてやらなかったのは俺の配慮だ。 有難く思うんだな。 さて、後は俺のツケ払いをして貰わなければならないのだが 二、三日は治療と偽って続けるしかないな。 それだけで行為に慣れるとは思わんが、 予行練習はないにこしたことはないだろう。 なあジョジョよ、どうする?今日お前が吐精したのが 十回余り・・・それに対して俺は一回だ。 まあ挿れられた時間が余りに少なかったから仕方ないがな。 因みに予行練習の分も勘定に入れておく、嫌だとはいわせん。 ここは「平等の掟」が鉄則だからな。 お前もそれに従って貰うぞ? 毎日毎日通っても決して追いつかんだろうな。 だがそれが狙いだ、せいぜい俺の欲望をその体で満たしてくれ。 有難うよ、暇で苦しんでいた俺に生きがいを見つけてくれて。 俺は気絶しているその幼い顔にそっと感謝の口付けをした。 夕方ごろ俺は気づいたジョジョを慰めると、 またくるように促す。 ジョジョは困惑した顔をしていたが自分がまいた種だと 割り切ってしぶしぶ承諾をした。 俺はいつもの様に入り口まで送ると、その小さな背中を 見えなくなるまで見送った。 せいぜいばれないようにしておけ。 もっともばれたら家にいれなくなるのはお前だがな。 だが心配するなその時は俺が飼ってやる。 なんだかお前の事が気に入った、だから特別だぞ。 エピソード3 イケナイアソビ お兄さんとであってこれで六日目・・・。 お兄さんは相変わらず僕に優しい。 まるで本当のお兄さんみたいに。 でもお兄さんじゃない。 お兄さんとは普通「あんなこと」しないから。 そう、お兄さんと僕がそう言う関係になったのは二日目だ。 判っているんだ、いけないのは僕だ。 お兄さんに黙って勝手にわけの判らない実を食べたから。 そしたら体がおかしくなっちゃって・・・ お兄さんに、僕の全てを見られてしまった。 僕の汚い所も全部・・・。 お兄さんはまたおいでと言ってくれたが 正直な所向かう足取りは重かった。 もし治療と言う名目がなかったら多分いけなかったと思う。 そして三日目、四日目とお兄さんはまたぼくに・・・。 判っている、治療だもの仕方ない。 お兄さんは今日も最後に僕に優しくしてくれる。 今までの行為をまるでねぎらうように。 四日目、ようやくこれで終わるかと思ったら少し気が楽になった。 五日目はどうしようかと思ったらお兄さんがまたおいでという。 君に話さなければならない大事な話があるからと言って。 そして言ったとき聞かされた衝撃の事実。 『平等の掟』 お兄さんに最初の日に聞かされた言葉。 この森の掟、その森にお世話になるものが必ず守る掟。 独り占めをしてはいけない。 確かに幸せも、だべものも独り占めは良くない。 僕もそう思う、だから守ると約束した。 僕のものもお兄さんのものも半分こ。 僕の幸せもお兄さんの幸せも半分こ。 でもお兄さんはまだ半分貰ってないものがあると言うんだ。 それは快楽。 快楽の証、吐精した回数が僕と同じではないと言う。 君だけ気持ちいい思いを一杯したってお兄さんは言った。 確かに、恥ずかしいけど気持ちよかったかもしれない。 ううん、かもしれないなんてうそだ、気持ちよかったんだ。 僕はお兄さんにどうすればいいのか尋ねる。 代わりのもので帳尻をあわせたいと願ったが それは駄目だと断られた。 そして僕はお兄さんとまた事に及んだ。 僕は一生懸命お兄さんに応えたけど、お兄さんは三回しかしなかった。 いや正確には僕がそれ以上耐えられなかったんだ。 お兄さんに抱かれるともうおかしくなりそうで 正気じゃいられない、精神を保つのがやっとだ。 でもどうしてだろう 果物の効果はもう切れたというのに・・・。 何で僕はあんなに感じてしまうんだろう。 だから今日も一杯吐精してしまった。 これでお兄さんとの回数の差がまたついてしまった。 そしてお兄さんがまた僕をねぎらう。 明日もおいでといいながら。 そしてそれが今日だ、どうしよう。 僕はお兄さんが嫌いではない、むしろ好きだ。 だからあんな事をするのが正直理解できない。 なぜ僕を抱くの?そんなことしていいの? 僕達は男同士なのに神様は許してくれるの? その前に僕はまだ子供だ。 そう言うことは大人同士がするんじゃないの? 色々な常識が僕を責める。 お前はおかしい。 お前は異常だ。 子供のくせに穢れている。 廻りの人間が知ったらさぞかし嘆くだろう。 お兄さんに抱かれた後いつも心に重くのしかかる罪悪感。 やってはいけないことをやってしまった僕の罪。 お兄さんはそんなこと気にすることはないといつも僕に言う。 俺と君が幸せを共有できればそれでいいんだと。 確かにこのことはお兄さんと僕以外知らない。 でもいずれ誰かにばれるかもしれない日が来るかもしれない。 その時が僕はすごく怖い。 お兄さんは言わない約束を守るだろう。 僕だって守る、でもバレてしまったら? 一応誰もいない事を確認して森に入るけれど もしもそれがみられていたら? まず見た人たちが噂して、それが仲間や、 僕の父さんにもいずれ伝わるだろう。 そして僕は問いただされる、森で何をしているんだと。 ただの森なら何も言われない、 問題なのは曰くつきの森ということだ。 周りから疑われ、父さんからも疑われ、 何もかもさらけ出さなくてはならなくては ならないと思うと恐ろしくて仕方ない。 僕は皆に軽蔑されるのは怖い。 そして僕だけじゃない、お兄さんまで白い目で見られる。 僕が窓から覗いていると皆が遊びに誘いに来るのが見える。 ・・・・。 本当ならお兄さんの所に・・・・。 でも、これ以上遊びを断ると皆に疑われてしまう。 お兄さんごめんよ、僕は今日は行かない。 でもねお兄さんが嫌いじゃないんだよ。 あさって・・・行くから許してね。 そしてお兄さんに言うんだ。 普通のお付き合いをしようって。 一日目みたいに、美味しいものを食べたり野原で昼寝したり 水浴びをしたり、めずらしい虫や花や動物達を見たり。 お兄さん、ごめんなさい、僕はまだ子供だから。 そういう「いけない事」はできないんだ。 そしてその夜僕は眠れない一夜を過ごす。 次の朝、僕は食事を無理やり口に詰め込んでお兄さんの所へ行く。 今日はランチは持っていかない、なぜならお兄さんに今日限りで 縁を切られるかもしれないからだ。 さみしいけど・・・でも仕方ないかもしれない。 こういう関係を僕は最初から持ちたかった訳じゃないから。 できればお兄さんが僕の希望を呑んでくれればいいんだけど。 森の入り口まで来て、足が止まる、これも今日で終わりかと思うと。 溜息をつきながら森の中へ、瞬間誰かに腕を引っ張られる。 驚いて後ろを振り向くとそこにはお兄さんが立っていた。 「どうしたの?」 お兄さんが聞いてきたので僕がそれに答えようとすると それを阻むようにお兄さんが質問を立て続けにしてくる。 「きのうはどうしたの?」 昨日といわれとドキッとする。 僕がすっぽかした日だ。 僕はお兄さんに具合が悪くていけなかったと答えると お兄さんは悲しく笑って僕に言った。 「・・・昨日君と仲間を見かけたよ。楽しそうに遊んでいたね。」 「あ・・・。」 お兄さんは森から出ないようにしている、そう言っていた。 だが絶対でないとは言っていない。 迂闊だった、見られていたのだ・・・。 もうお終いだ、お兄さんは僕を軽蔑しているだろうか。 するとお兄さんは何を思ったのか自分の胸に僕の手を当てた。 「今の俺の気持ち判るかい?凄く辛いんだ君に嘘をつかれた事が。」 「ご・・ごめんなさい・・でも・・・。」 「言い訳かい?また傷ついたよ。ああ、凄く辛い、苦しい。」 お兄さんの顔が悲痛なものに変わる。 確かに嘘をつかれたら誰だって悲しい、それなのに僕は・・。 「別にお兄さんを苦しめるつもりじゃないんだ!本当だよ!?」 「君は今自分を擁護しているだけかい?本当に悪いと思うなら 俺の苦しみを一緒に味わってよ。そうすることで 俺の苦しみは半分に減るから・・・・。」 「え・・・どうすればいいの?」 今思えばどうしてそんなことを軽々しく言ってしまったのだろう。 今となってはもう遅いけれど・・・・。 「平等の掟」の真の意味を今知らされることになるなんて。 「苦しいっ・・!苦しいよ!!助けて!」 「まだまだ・・・俺の苦しみはこんなもんじゃないよ。 半分も君は俺の苦しみを受けていない。」 僕は今お兄さんに抱かれている。 唯一いつもとは違う事と言えば射精を封じられている事。 だけどこれがたまらなく辛い、もう気が狂いそうだ。 泣きながら許しを請うけどお兄さんは許してくれない。 それほどお兄さんを傷つけてしまったのだろうか。 悪いのは僕? お兄さんの顔は見えない、 ただぼくはまともに見れる状態ではないけれど。 「もう、約束破らないからっ!」 「信じられないと言ったら?」 「お願いですっ!信じてくださいっ!!」 「・・・そうだね一回だけチャンスをあげる。 だけどもう一度やぶってごらん? 君にはずっとこの苦痛を受けてもらうことにするから。 いいね?絶対だよ・・・・?」 この苦痛を毎日・・・死んだ方がましだ。 ぼくは必死で何回も頷く、その途端に局部の戒めが解かれ 僕は一気に熱を解放した。 そしてそれに続くようにお兄さんも僕の中で同じく熱を解放した。 ああ、下半身はもうぐちゃぐちゃだ。 お兄さんの精か僕の精か判らない位濡れている。 お兄さんも今日が一番沢山僕の中に出したかもしれない。 だけど今日のお兄さんの快楽の勘定は加算されない。 今日のは罰だから、ぼくが約束を破った罰だから。 お兄さんは戒めは解いたものの更に腰を動かす事をやめない。 「あぅっ!ああっ・・・ひっ・・!」 「今日はとことん俺に付き合ってもらうよ? でも君にとっては残念だね、加算されないから・・・。」 「はっ・・・あっ・・・!」 「たまには縛るのもいいかもね、君との帳尻を 早くあわすことも出来るし・・それに君が 苦しむと、凄く・・・気持ちいいんだよ・・・。 勿論心は苦しいさ?でも体の方が勝手に喜ぶんだよ。」 意地悪そうに笑うお兄さんがわざと僕のたかぶりに触れる。 その途端一気に体温が下がり冷や汗が吹き出る。 そう、さっきの地獄を鮮明に思い出して。 「やだ・・やだ・・嫌だっ!」 「それじゃあ毎日コツコツと通うんだよ?判った?」 「うん・・・うんっ!」 僕はもう何が何だか判らないまま必死で頷く。 ああ・・・もうこれで後戻りは出来ない。 僕は揺さぶられながら、ただひたすら喘いで お兄さんと長い一日を過ごした。 そしていつものように、最後はお兄さんにねぎらってもらい 体を綺麗にされ家に帰った。 帰らなきゃ・・・そして早く寝なきゃ・・・。 明日・・・遅刻しないように・・・。 エピソード4 可愛い俺の下僕 三日目、四日目、あいつは俺に抱かれにくる。 治療の名目で来るのは判っていたが 別にかまわない、俺の目的は少しづつ行為に慣れさせることだ。 当初のときと違って挿れてももう痛がる事はなくなった。 だがまだまだぎこちないのは確かだ。 本人は多分認めていないだろうが、こいつはとても感度がいい。 相変わらずぎゅうぎゅうと絡み付いてくる肉壁は 日がたつにつれ強くなる。 俺も我慢はしているが気を抜いたらすぐにイッてしまいそうになる。 元々体の相性がいいのだろうか、ならますます手放したくない。 さて果物の効果も切れる五日目。 俺は前々から用意していた嘘をジョジョについてみる。 最初とても困惑した顔をしていたが俺が説得を続けると ようやく観念したのか首を縦に振った。 そして今日も俺はジョジョを犯す。 やはりこいつはどんどん上手くなっている。 無意識なのだろうか、だが素晴らしい才能だな。 俺も我慢するのが少し辛くなってきた。 六日目、ジョジョの奴が俺との約束をすっぽかした。 大方あの真面目の事だ、俺との関係に疑問を持ち始め まず手始めにすっぽかす事からはじめようと思ったのだろう。 どうせがきどもと遊んでいるのだろうと外に見に行くと 案の定、何もなかったかのように楽しく遊んでやがる。 気に食わない、俺を待たすなんて気に食わない。 明日あいつはくるだろうか、そうだ、その時は少し 灸を据えてやろう、二度とすっぽかす気がなくなるくらいにな。 七日目、奴は律儀に現れる、なにやら決意を固めた顔で。 そして俺が理由を聞くとまず言い訳が飛んでくる。 そう昨日休んだずる休みの嘘の理由だ。 許さない。 お前の言い分など何も聞きたくない。 お前は黙って俺の罰を受ければいい。 そうだ、今日は熱は解放してやらないようにしてやろう。 だが俺の今日の快楽の勘定は一切なしにしよう。 そして今日は俺は快楽出し放題で天国行きだが お前は出せない苦しみで地獄行きにしてやる。 文字通り死ぬほど後悔すればいい。 俺は半ば嫌がるジョジョの局部をつたで戒める。 ついでに両手を後ろで縛る、あとはじっくりと犯すだけだ。 少しの前戯だけでつたに戒められた局部はいっそ可愛そうなほど 赤くはれ上がる、ああ可愛そうに、可愛そう過ぎて 俺はとても愉快で、そして快感だ。 ジョジョはやがて耐え切れなくなり泣き始める。 だが俺は許さない、とことん思い知らせてやらねば気がすまない。 しかし、戒めをつけるとさらに肉壁に局部が圧迫されて とてもいい感じだ、最高に気持ちがいい。 どうせ今日は勘定に入れないのだ、我慢する必要などない。 俺はこれでもかと言わんばかりに奥深くに何度も射精する。 やがて嗚咽が激しくなりジョジョが本気で泣き始める。 しかたない、そろそろ許してやるか。 俺は条件をつけ、それを飲ますと熱を解放してやる。 一気に解放された悦びが俺の局部を 更に締め付け俺はまた熱を放った。 さてと、後はこいつが気絶するまで犯すだけだ。 後何回いけるかな? どうせ俺は今日は何回イってもいいんだ。 昨日の分まで気がすむまでやらせてもらうぞ。 そして俺はいつものように気絶したジョジョを 優しく介抱してやり、綺麗にしてやって家へ戻す。 明日も来るよな?勿論待っているぞ。 八日目、俺はジョジョに初めて「慰めて」もらっている。 奴なりの自分に負担のない「慰め方」だ。 少しでも帳尻を合わせたいのだろうが、そう簡単に行くかな? ジョジョの舌使いは、はっきり言ってへたくそだ。 しかし一生懸命なのは見て取れるし、その健気さが堪らない。 苦しそうに息をしながら一生懸命俺のものを舐めている。 「有難う、もういいよ。」 「あ・・・不快だった?」 「ううん。一生懸命なのは判ったよ、 でも俺はこっちの方がいいかな?」 俺はそう言ってジョジョの尻の窄みを指で突く。 その瞬間体をびくつかせ不安そうな顔で俺を見る。 「で・・・でも・・。」 「ねぇ、ジョジョ、俺が一番快感を感じるのはね その相手に愛されていることなんだ。 俺は少なくとも君を愛しているよ。 じゃなきゃ、誰がこんな事をするもんか。 それに君が沢山感じるのは、俺を愛してくれているからだろう? まさか嫌いな相手に感じるほど君は堕ちてはいないよね?」 意地悪くわざと否定できない質問をする。 案の定ジョジョはムキになって答えてくる。 「そ・・・それはそうだけど。」 「もうわだかまりは捨ててごらん?愛し合っている者を 誰が否定するんだい?神様かい?同性だから?同性は 命を作れないから?でもそれはおかしいと思わないかい? お年寄りだって恋に燃えるときがあるんだよ?でも子供を 作れないからという理由で、愛の営みは許されないのかい? 若くても赤ん坊を作れない体の男女だって結構いるんだよ?」 未だに同性同士の行為に疑問を持っているのか ジョジョは歯切れの悪い返事をする。 くだらない、人間の常識は本当にくだらない。 常識なんてあってないようなものだ。 俺はそんなジョジョを優しく諭す。 少しではあるがこいつの表情が和らいだような気がした。 「・・・そうだね。言われて見ればそうかも。」 「愛しているよ、君は・・・?」 「僕も・・・。」 俺達は初めてキスを交わしベットにその身を沈めた。 ジョジョは俺に必死にしがみつきながらも その爪を背中には決して立てない。 そんな小さな気配りでさえ俺は何故か興奮を覚え、そして確信する。 堕ちた。 こいつは完全に俺の手に堕ちた。 もう回数など数えなくていい、そうだろう?ジョジョ。 そしてジョジョは今日も俺と肌を 重ね合わせるために会いにくる。 経験を重ねるごとにどんどん俺を悦ばせていく。 もうそこ等辺の遊女じゃ太刀打ちできないほどだ。 だがこいつは特に難しい事をしているわけじゃない。 俺を深く好きになった、ただそれだけだ。 そして素直に悦んで俺を受け入れる。 あとは体が勝手に動くだけだ、俺を悦ばせるために。 「お互いに愛しあう」なんて馬鹿にしていたがまんざらでもない。 こんなに快感を得ることが出来るのなら愛に おぼれるのも悪くはない。 気に入ったぞジョジョ。 お前だけは殺さないで、俺の傍においてやる。 俺のために尽くせよ?俺の愛しい下僕よ。 終 戻る |